『戦士たちの休日』
ガルヴァスたちとの激闘の次の日
鬼宿は早速美朱と交わって気を高めていた。
房宿が美朱についてやり方を教えている
房宿「そう美朱はもっと強く鬼宿のことを想うのよ」
美朱「うん」
そこへ美朱の兄・奎介が部屋に入って来た。
奎介「なっ!お前ら何してんだ!?」
美朱「お兄ちゃん違うのこれは・・・」
唯「鬼宿の気を高めるための儀式なの」
奎介「えっ!そ、そうなの?」
美朱「だから邪魔しないで」
奎介は唯と部屋を出て行った。
房宿「そうその調子」
同じ頃、飛影は部屋で寝ていた。
雪菜と桑原が遊びに来ていた。
マヤ「ごめんね、飛影寝てるのよ」
桑原「ガルヴァスを倒した後だからな、無理もねぇか」
マヤ「紅茶でいいかな?」
桑原「あ~なんでも構わねぇよ」
マヤは桑原と雪菜に紅茶と菓子を出した。
マヤ「ねぇ、敵はあれで引いたと思う?」
桑原「ガルヴァスは飛影が倒したからあとは耶雲とヴェルザーだよな」
マヤ「本当にガルヴァスは倒れたのかな?」
桑原「マヤちゃんだって見てただろ、飛影の炎でヤツの体が燃えて消えて行くとこを」
マヤ「そうだけど、頼光の時の例があるから何か素直に喜べなくて」
桑原「あ~確かに・・・」
マヤ「まぁ、どっちにしろみんなで力を合わせて戦うしかないのよね」
桑原「そうだな、あの飛影が頑張って守った町だもんな」
マヤ「クス♪そうね」
紅茶を飲む三人。
雪菜「でも、兄の体は大丈夫なんですか?」
マヤ「私が手当てをして回復もさせたから大丈夫よ」
雪菜「そうですか」
桑原「雪菜さんは兄さん想いですね」
雪菜「はい」
ニコッと笑って応える雪菜。
画面は美朱たちの方へ
房宿「よし、終わったよ鬼宿」
鬼宿「サンキュー美朱、房宿もありがとな」
美朱「魏、どう?」
鬼宿「ちょっと外に出て来る」
鬼宿は空地へ行って気を放ってみた
鬼宿「ハァァ!」
“ドン⚡バリ⚡バリ⚡ビリ⚡”
鬼宿「すげぇ!全身から気が溢れるようだ」
額の鬼の文字も輝いてどんどん気が膨れ上がって行く。
心宿「やったね、房宿もご苦労だった」
房宿「いいえ、美朱が頑張ったからよ」
美朱「房宿、心宿、唯ちゃんも手伝ってくれてありがとうね」
唯「鬼宿、勝てるといいね、飛影さんに」
美朱「うん!」
すると鬼宿は服を着ながら・・・
鬼宿「負けねぇよ絶対」
と答えた。
そして鬼宿の強大な気を感じ取った飛影は・・・
飛影「鬼宿の気!バカないつの間に・・・!?」
すると向かいの窓からヒュンケルが顔を出した。
ヒュンケル「今の気は鬼宿だな、お前いいのか?」
飛影「俺が負けるとでも言うのか?」
ヒュンケル「油断していると負けるかもしれんぞ」
飛影「そのくらいでなくてはつまらん、俺とお前だってそうだろう」
ヒュンケル「まぁ・・・そうだが紅蓮炎皇拳を敗る策はあるのか?」
飛影「お前と闘う時策を立ててると思うか?勝負してみなくては分からん、そうだろう?」
ヒュンケル「だが最低力量だけでも把握しておいた方がいいぜ」
飛影「さっきのでだいたい把握した」
ヒュンケル「ならいいが・・・」
ヒュンケルは飛影を見つめる。
飛影「なんだ?人の顔をジロジロ見て」
ヒュンケル「いい目だ、せいぜい頑張るんだな」
と、言って引っ込めようとしたヒュンケルに声をかける飛影
飛影「ヒュンケル」
ヒュンケル「ん?」
飛影「俺が負けても怒るなよ」
ヒュンケル「鬼宿に言ったことがある俺は俺、鬼宿は胸を張って飛影のライバルを名乗れとな、そうだろう?」
飛影「それで?」
ヒュンケル「納得してたよ、飛影が一番大変かもはれんが気持ちを切り換えて鬼宿と向き合え」
飛影「それはライバルとして言っているのか?」
ヒュンケル「半分はそうだがもう半分は友として、いや兄としてかな・・・」
飛影「兄?・・・なぜだ?」
ヒュンケル「たまにはいいだろう」
と言って微笑むと顔を引っ込めた。
飛影「フッ、鬼宿いつでも来い」
空を見ながら呟いて拳を握った。
ヒュンケルは自分以外の男に飛影を倒されたくないと口では言うが本当は自分が飛影に勝てれ
ばいいようだ
そして・・・
鬼宿「美朱、明日もう一度俺と交わってくれねぇか?」
美朱「いいよ、任せて鬼宿の気、もっと高めてあげる」
鬼宿はうなずいた。
“パシ⚡”
鬼宿「よし」
交わりで気を高めて行く鬼宿、次の日もその次の日も美朱に気を高めてもらいました。
飛影は一人森の中で修業していた。
飛影「鬼宿、俺はお前に負けるわけにはいかないのさ」
独り言を呟くと邪眼を開いて全妖気を集中させ高めて行く
その様子をヒュンケルは少し離れた木の上からラーハルトと見ていた。
ラーハルト「充分刺激を受けてるな」
ヒュンケルはうなずいて
ヒュンケル「宿南魏、いや鬼宿は本当に力をつけて来た、あいつはずっと飛影を追って来たからな」
ラーハルト「それでやっとここまで来た、気弾の威力も以前より増している」
ヒュンケル「元々中国拳法の使い手だから肉弾戦でも飛影に退けを取らない」
ラーハルト「さて、この勝負どっちが勝つか見物だな」
ヒュンケル「そうだな」
幽助たちも鬼宿の気が膨れ上がって行くのを感じていた。
蔵馬「鬼宿の気が大きくなって行ってる」
桑原「ああ、俺にもビンビン感じるぜ」
幽助「知ってるか?鬼宿の紅蓮炎凰拳、あれ飛影を倒すために修業して編み出したって話だぜ」
???「おぅ、知ってるぜ」
と、言う声の主は酎だった。
凍矢たちもいます。
幽助「おめぇらいつの間に?!」
鈴木「飛影と鬼宿の気を感じたら居ても立っても居られなくなって来たんだ」
陣「異世界から来た鬼宿と飛影があんな熱いバトルをするところを見てみんな刺激を受けたんだべ」
凍矢「それはそうと紅蓮炎皇拳のことだが鬼宿は飛影に出会わなかったらマスターしようとは思わなかったはずだ」
桑原「飛影が鬼宿に言ってたな『俺を倒したければ力を持って倒すんだな』って」
凍矢「あれは俺と互角くらいまでにまで上がって来いという意味だったのか」
鬼宿は紅蓮炎皇拳で試しにどこまでレベルアップしたか確かめていた。
翼宿「うわっ!すっげぇ破壊力、半端やないでぇ」
柳宿「本当、見違えるほど強くなったわね」
軫宿「あとは飛影がどう出るかだな」
美朱「魏、負けないで」
美朱は祈っています。
鬼宿「ああ、負けねぇよ、お前が気を高めてくれたんだ、必ず応えてみせる」
一方、飛影にもマヤさんがついて応援していた。
マヤ「やるからには負けるな」
飛影「分かってる、早く勝負したい鬼宿と」
鬼宿「飛影との勝負が楽しみだ」
“パシ⚡”
飛影と鬼宿の今まで以上の激しい闘いになるだろう
今回はどちらが勝つか?
ポップ「そうか、いよいよあの二人が対決するのか」
マァム「どっちが勝ってもおかしくないわね」
クロコダイン「ふむ、俺たちも鬼宿の気を感じたからな」
ロン・ベルク「ヒュンケル二人をどう見る?」
ロン・ベルクに聞かれ沈黙するヒュンケルだったが・・・
ヒュンケル「五分五分だろうな、俺にも見当がつかん」
ロン・ベルク「お前がそう言うなら俺も期待しよう」
二人の対決の場は森の奥を出た広い大地です。
心宿と房宿のサポートで美朱はギリギリまで鬼宿の気を高めました。
鬼宿「美朱、ありがとう」
美朱「うん」
つづく。